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2026.10.26

復職面談が怖い…?|面談で聞かれやすいことと伝え方の準備を解説

「復職面談で何を聞かれるんだろう…ちゃんと答えられるかどうかわからない…」休職中にそんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか?

上司や人事、産業医を前にして「もう大丈夫です」と言えなかったら、復職できないのではないか…このように面談の日が近づくほど不安になる方もいらっしゃると思います。

今日は厚生労働省の手引きと最新の研究をもとに、復職面談が怖くなる理由と、面談で聞かれやすいこと、そして伝え方の準備を一緒に見ていけたらと思います。

復職面談が怖いのは「試される場」に見えているから

休職中の方と関わる中で「面談がまるで面接試験みたいで怖い」という声をよく聞きます。

うまく答えられなければ不合格になる…そんなふうに感じていると、面談の前から体がこわばってしまいますよね。

復職面談は、合格か不合格かを決める試験ではなく、復職の戻り方を一緒に決めるための話し合いです。

ただそう言われても、怖さがすぐに消えるわけではないと思います。まずはその怖さがどこから来ているのかを分けて見ておきましょう。

復職面談が怖くなる3つの原因

1. 何を聞かれるのかが分からない

人は、先が見えないものほど不安を大きく感じやすいものです。

何を聞かれるか分からないまま面談に向かうのは、問題の出ない試験を受けに行くような感覚なのかもしれません。

頭の中で「あれを聞かれたらどうしよう」と想像がふくらみ、実際の面談よりもずっと怖いものになってしまう方も多いと思います。

2. 「大丈夫です」と言わなければと思ってしまう

早く戻りたい気持ちや、職場に迷惑をかけてきたという気持ちがあると、不安なことがあっても「大丈夫です」と言いたくなりますよね。

でも本当は大丈夫ではない部分を隠したまま戻ると、復職したあとに無理が重なりやすくなります。

言いたいことと言わなければと思っていることのギャップが、面談の怖さを強めているのではないでしょうか?

3. 不調や配慮のことをうまく言葉にできない

どんなときに疲れやすいのか…どんな配慮があれば働きやすいのか…自分の中ではなんとなく分かっていても、いざ人に説明しようとすると中々言葉が出てこないことがあります。

「うまく説明できないまま面談が終わってしまったら…」という不安も、怖さの一つになっているのだと思います。

うまく話せないのは伝える力がないからではなく「伝える準備の仕方」をまだ知らないだけなのかもしれません。

復職面談で聞かれやすいことと面談の本当の目的

厚生労働省の「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」では、復職できるかを判断する前に、本人や関係者から情報を集めて話し合うことが示されています。

そこで確認される内容には、例えば次のようなものがあります。

  • 職場に戻りたいという意思や働く意欲

  • 通院や治療の状況や休職中の生活の様子

  • 睡眠のリズム、昼間の眠気、集中力の程度

  • 読書やパソコン等、仕事に近い作業をした後の疲れ具合

  • 希望する復帰先や希望する配慮の内容と期間

手引きでは、判断基準の例として

  1. 「通勤時間帯に一人で安全に通勤ができる」

  2. 「作業による疲労が翌日までに十分回復する」

といった項目も挙げられています。

どれも、完璧に答えることよりも、今の自分の様子をそのまま伝えることが求められている内容なのだと思います。

また話し合った内容をもとに、復職日や業務量の調整、段階的な配慮、フォローアップの方法などを盛り込んだ「職場復帰支援プラン」を作ることも示されています。

つまり復職面談は、そのプランを一緒に考えるための入口なんですね。

そして本人と上司が率直に話せる場を持つことの意味を示した研究もあります。

2026年、BMC Public Healthという公衆衛生の専門誌に、イギリスの研究チームによる研究が掲載されました。

メンタルの不調を抱えながら働く従業員23人と、その上司19人を対象に、専門の支援者が間に入って本人と上司の対話をつなぐプログラム(本人との個別面談4回と、上司を交えた面談1回)を試したものです。

そして研究の結果は、次のようなものでした。

  • 予定していた面談の94%が予定どおり行われ、終了時まで87%の人が参加を続けたこと

  • 参加者は上司と率直に安心して話せる場があったことを高く評価していたこと

  • 心理的な苦痛が軽くなり、仕事への前向きさや職場での人間関係の働きが良くなる傾向が見られたこと

ただこの研究は比較する群を置いていない小規模な試験ですが、ここで注目したいのは、不調を一人で抱えるのではなく、上司と話し合える場そのもの回復の支えになっていたことです。

面談で伝えた「不安なこと」は弱みではなく、復職への戻り方を一緒に考えるための材料になります。

(休職中の上司とのやりとりについては【休職中、上司に何を連絡すればいい?|うまく伝えられない人のための「三人で並べる」対話のつくり方】の記事でもまとめています)

また面談で何を伝えるかの整理は、作業療法士と一緒に進めることもできます。一人で準備するのが不安なときは頼ってみてください。Mental Manageのサービスについてはこちら

復職面談の前にできる3つのこと

1. 聞かれやすいことに沿って、今の様子をメモしておく

先ほどの面談で聞かれやすい項目に沿って、今の自分の様子を短く書き出しておきましょう。

この時はきれいな文章にする必要はなく箇条書きで十分です。

  • 何時に寝て、何時に起きているか?

  • 日中どのくらい活動できているか?

  • 本を読む、外出するなどをしたあと、翌日に疲れが残っているか?

実際にメモがあるだけで面談の場で頭が真っ白になっても、それを見ながら話すことができます。

「問題の出ない試験」だったものが、少しだけ見通しのあるものになると安心できるかと思います。

2. 「できること」と「まだ不安なこと」を分けて書く

メモができたら、その中身を「できるようになったこと」と「まだ不安なこと」の2つに分けてみるのはいかがでしょうか。

例えば

  • 「朝7時に起きられる日が続いている」はできること

  • 「午後になると集中が切れやすい」はまだ不安なこと

両方をそのまま伝えるほうが、職場も無理のない戻り方を一緒に考えやすくなります。

(自分の疲れ方のまとめ方は【休職中に「自分の取扱説明書」を作ってみる|ストレスサインと対処法を言語化するワーク】の記事でも紹介しています)

3. お願いしたい配慮を1つだけ決めておく

配慮のお願いはたくさん並べなくても、まずは「これがあると助かる」というものを1つだけ決めておくのも一つです。

  • 「最初の数週間は残業なしでお願いしたい」

  • 「1か月後にもう一度面談の時間をもらいたい」

そのくらいの大きさで十分。その中で1つ伝えられると、そこから話し合いが広がっていきやすくなります。

(復職全体の流れは【「復職が怖い…」|怖さの3つの正体と、焦らず戻るための5つのステップ】の記事も参考にしてみてください)

まとめ|復職面談は「戻り方を一緒に決める場」

ここまでの内容を、もう一度並べてみます。

  • 復職面談が怖いのは、合否を決める「試験」のように見えているから

  • 面談で確認されるのは、生活リズムや疲れの回復具合、希望する配慮など、今の様子そのものであること

  • 上司と率直に話せる場を持つことが、回復の支えになっていたという研究があること

一方で、面談の進め方や配慮の制度は会社によって違うため、分からないことは人事や産業医、主治医に確認しておくことが大切です。

それでも「面談が怖い」と感じるのは、それだけ戻ることに真剣に向き合っている証であり、その不安は面談の場で言葉にすることで一緒に小さくしていけるものなのだと思っています。

よければ参考にしてみてくださいね。

▶︎無料相談はこちら

参考文献

厚生労働省・独立行政法人労働者健康安全機構. 心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き(改訂版). https://www.mhlw.go.jp/content/000561013.pdf

Prudenzi, A., Hastings, O., Grey, L., Johnston, N., Stuart, J., & Marwaha, S. (2026). Feasibility and acceptability of a joint employee-manager workplace intervention to support mental health and job retention (MENTOR 2.0). BMC Public Health, 26(1), 2951. https://doi.org/10.1186/s12889-025-24457-7

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